家づくりのプラットフォームサイト「Houzz(ハウズ)」を読んでいたら、興味深い特集記事を見つけました。
ル・コルビジェやアルヴァ・アアルトなどの20世紀初頭のモダニズム建築は、結核の大流行後に誕生したものだという、Rebecca Gross氏の記事『結核の流行とモダニズム建築のかたち』です。
健康のために光と空気は欠かせないものと考えたル・コルビジェ、バルコニーと大きな窓を取り入れたパイミオのサナトリウムを設計したアアルト。確かに衛生的な視点でみると、すっきりとしたモダニズム建築は、風通しがよく、採光もたっぷりとられており、ケアとデザインが美しく結びついた理想的な空間です。
コレラ、結核、スペイン風邪、パンデミックを引き起こした疫病が、人々の衛生概念や住まいの在り方そのものを変えて、いまの私たちの住まいがあるのだということがわかります。
全世界に広がった新型コロナウイルス感染症もまた、アフターコロナ時代の住まいの在り方そのものを変革するはずです。外出を自粛して家で過ごす時間が増えたことで、住まいの大切さに気づいたGood Over 50’sも多かったことでしょう。
換気や採光はもちろん、長時間過ごす自分たちの住まいを心地よく快適なものにしたいという思いは、ますます強いものとなりそうです。
また、自宅からのテレワークやビデオ会議の増加によって、夫婦それぞれの個室の重要性を感じた共働き世代も多いはず。「くらしのデザイン展2018 いまどき、方丈」で展示して人気だった、一畳のスペースに個室をつくりだすOTONA基地やリビングに設置することで入れ子構造のように和室ができる組立和室「障子結界庵」は、コロナ時代のいま再び注目を浴びているプロダクトです。
私たちケアリングデザインも、これからの時代を反映したGood Over 50’sの住まいを提案していきたいと考えています。
#StayHomeStayComfortable