マリーさんと小島さんのくらし

ケアリングデザインの冊子から、「ある二人のくらし」のストーリーを紹介します。

マリーさんと小島さんのくらし

わたしの住まい
気に入ったものをえらぶ
使いたいものはつくる
いつもどこか手を入れて
いつもなにかつくっている
未完成を楽しみながら

わたしの一日
朝日とともに起きる
散歩する
体操する
しっかり食べる
しごとをする
ぐっすり眠る
リズムのある暮らしが
一日のちからを生む

わたしの景色
朝 昼 夕
刻々とかわる
海の色
風の香
陽の色
空の色
木の音
月の光
五感のすべてに
降りそそいでくる

わたしの楽しみ
手でものをつくること
音楽を聴くこと
友人を招くこと
喜んでもらうこと
おいしいものを食べること
気に入った空間に住むこと

わたしの食卓
洗う
煮る
焼く
盛る
ひとつひとつが
ハーモニーをかなでる
あたたかいものは
あたたかいうちに
おいしいものはおいしいうちに
おしゃべりといっしょに
食卓をかこむ

わたしのしごと
自分たちの
身のまわりのことを
するのがしごと
好きなことだから
ていねいに
ていねいに

わたしの人生
好きなしごとをえらんで
やり終えたと思うまで
はたらいてきた
これからはまた新しく
好きなことをやっていく
どれくらい時間があるかな
思いついたことは
すぐはじめよう

わたしとわたしたち
ひとりでいいことも
ふたりがいいことも
どちらもある
いっしょにいても
きゅうくつじゃない
それがふたりでいることの楽しさ

あしたのあなたを幸せにできるのは

きょうのあなたしかいない

 

Copy: Shunichi Iwasaki, Yukiko Ono

Art Direction/Editrial Design: Masaharu Noguchi

Text: Hiroko Nishikawa

Photo: Miki Chishaki

Copyright © 2018 Caring Design Association. All Rights Reserved.

本誌掲載の写真、記事の無断転載を禁じます。

この記事をSNSでシェアする

関連記事

人生はリレーだ

岩崎 俊一
テレビにはふらふらになった選手が映っていた。目はうつろで既に走れる状態ではない。リタイアかな、と智子...

目が幸せな家

岩崎 俊一
ここは目が幸せなマンションだね、と窓辺でしみじみと父が言う。 引越しをして2ケ月。 父母が来るのは3...