水廻りの位置は案外自由に動かせる【50代リフォーム：87】

「キッチンを南側に移動して明るくしたい」、「庭を眺めながらゆっくりお風呂に入りたい」。

リフォームの要望で一番多いのが、こうした水廻りのグレードアップです。集合住宅の場合は、給排水管の移設が難しい所もありますので、管理組合や専門家に相談する必要があります。しかし戸建てなら、水廻りの位置を変えることはほとんどの場合可能です。

20年、30年前の家だと、キッチンは日当たりの悪い北側で、しかもダイニングから雑然としたキッチンが見えるDKタイプが多いのではないでしょうか。システムキッチンの登場で、キッチンは表舞台に出てくるようになりました。対面式からアイランド型になり、リビングの主役にしている家も少なくありません。

あなたの夫が「男子厨房に入るべし」と言う考え方の方なら、キッチンを中心にしたリビング・ダイニングにリフォームすることをおすすめします。出来上がった料理だけでなく、料理する楽しさも加えて、会話が広がっていきます。裏方から表舞台へキッチンを移動するだけで、毎日の暮らしが楽しくなってくるはずです。

浴室も表舞台に出てくるようになりました。入浴がリラクゼーションの場として見直されているからでしょう。足が伸ばせる浴槽で、庭や外の景色を眺めながら、のんびり湯船に浸かっていたい。そんな要望から、浴室を眺めの良い場所に移動する人も増えています。

浴室の位置も大切ですが、50代からのリフォームでは、将来のことを考えて広さも確保しておきましょう。