バリアフリー建築の先駆者 吉田紗栄子

今回は、ケアリングデザイン理事、NPO法人高齢社会の住まいをつくる会 理事長、一級建築士 吉田紗栄子氏を紹介いたします。

2017年2月に、NHK「ひるまえほっと」で紹介されたことでご存じの方も多いかもしれません。

吉田氏は、バリフリー建築の先駆者として、個人住宅や福祉施設のバリアフリーを手掛けてきました。高校時代のヨーロッパ訪問、1964年の東京パラリンピックの通訳ボランティの体験を経て、障がい者だからと区別することなく当たり前に過ごせるバリフリー環境づくりの大切さを痛感。大学の卒業論文では「車椅子使用者のための住宅」をテーマとし、デンマークの福祉施設へも視察に行きました。まだ日本ではバリアフリーという言葉もない時代、仕事では部材や設備を一から考えるところから始まったと言います。

建築士として初めての仕事は、車いすバスケットの日本代表選手・近藤秀夫さんの自宅設計でした。15坪という制限の中で「自分で何でもできる家」というテーマを実現するために、2つの紙飛行機のように羽を広げた新しい発想のバリフリー住宅を実現しました。

毎日の暮らしが豊かになるための視点で、常に家づくりを考えている吉田氏が現在取り組んでいるのは、60〜70代の姉弟3人の施主が愛着のある土地に終の棲家として新築する個人住宅です。これまでに培ってきた高齢期の住まいづくりのすべてを散りばめた家にしたいと意欲的な吉田氏。その完成が楽しみです。

吉田氏は、2020年の東京パラリンピック開催に向けて、バリアフリーの考え方をより多くの人に伝えて、次世代へバトンタッチしていきたいと意欲的です。

バリアフリーの考え方は、Good Over 50’sのためのより豊かで安全な暮らしにも結びついています。ケアリングデザインでも、高齢期になっても安全で安心、そして自分らしい住まいづくりをお手伝いしていきたいと考えています。

NHK ONLINE「ひるまえほっと」

2017年2月3日放送「おんなの選択 バリアフリー建築の先駆者・吉田紗栄子さん」

この記事をSNSでシェアする

関連記事

はじめまして。

小野 由記子
美術大学の3年次でインテリアデザインを専攻して、それから数十年ずっとインテリアデザインの仕事に関わっ...