90歳を越えてから父の体力の衰えを感じつつあります。時にお湯のみやコップを掴み損ねたり倒したりする様子を見ると、掴む力が少しずつ衰えているのではないかなと、口には出して言いませんが心配しています。きっと何より本人が、そのもどかしさを感じているのかもしれません。
そんなとき、aeruの『こぼしにくいコップ』シリーズに出会いました。
0歳からの伝統ブランドaeruは、“日本の伝統を次世代につなぐ”というコンセプトのもと、日本の職人が受け継いでいる伝統技術を現代の感性でオリジナル商品として展開しています。
『沖縄県から 琉球ガラスの こぼしにくいコップ』9,000円(税抜)〜
グッドデザイン賞2014・「ソーシャルプロダクツ・アワード2014」ソーシャルプロダクツ賞受賞の『こぼしにくいコップ』シリーズは、あえて取っ手をつけないで、小さな子どもが両手で支えられる段差をつけたデザインとなっています。小さな子どもでも支えられるということは、握力が衰えた高齢の方の手にも優しいはずです。
『青森県から 津軽塗りの こぼしにくいコップ』14,000円(税抜)〜
『福岡県から 小石原焼の こぼしにくいコップ』5,500円(税抜)
シリーズは、青森県の津軽塗り、福岡県の小石原焼、沖縄県の琉球ガラスと、すべて本物の伝統技術を用いた風合いのある素材。これなら高齢の父の晩酌のグラスとしても使えそうです。
『京都府から 京焼の こぼしにくい器』 5,700円(税抜)〜
ボール・深皿・平皿の3種類の器で構成した『こぼしにくい器』シリーズもあります。京都府の京焼、石川県の山中漆器、愛媛県の砥部焼、徳島県の大谷焼、青森県の津軽焼といった各産地の伝統技術の職人と共に、aeruがつくったプロダクツです。こぼしにくい器の内側には、“返し”があって、スープやおかゆ、ごはん、野菜などが、上手にすくえてこぼしにくい構造となっています。『こぼしにくいコップ』シリーズとあわせて、食卓で使うとよさそうです。
またaeruでは、器が欠けたり割れたからといって捨てるでのはなく、繕いながら長く使ってほしいという想いから、陶磁器やガラスの金継ぎ、漆の塗り直しなど、商品のお直しにも対応しています。
器は、食の要素のひとつ。
小さな子どもだから、お歳を召した方だから、割れない素材の食器を使うのではなく、本物の伝統技術でつくられた器を使うことで、見て触って聴いて匂って味わって、五感をフルに使って、“食べる”時間を豊かにしたいものです。バリアフリーなデザインは、年齢を問わず使えます。お孫さんと祖父母とで、同じ『こぼしにくい』シリーズの食器を使って食卓を囲むのも、食育のひとつとして素敵ですね。
私も、高齢の父のために『こぼしにくいコップ』を晩酌の器としてプレゼントしたいと思いました。器の産地の伝統技術の話も、器と共に食卓の団らんに華を添えてくれそうです。そして、父から私、そのまた次の世代へ、小さな器が家族の思い出と共に受け継いでいければ、それはかけがえのない宝物となるはずです。
0歳からの伝統ブランドaeru 東京『aeru meguro』
aeru直営店・東京『aeru meguro』は、目黒駅すぐ近くの閑静な住宅街にある素敵な空間です。金継ぎや伊勢型紙で和紙のはがきづくりなど、親子や祖父母と孫で参加できるaeru schoolを定期的に開催しているので、実際に商品に触れがてら体験しに出かけてみるのもよさそうです。
株式会社 和える aeru
0歳からの伝統ブランドaeru
東京『aeru meguro』
〒141-0021東京都品川区上大崎3-10-50 シード花房山S+105
目黒駅 徒歩3分(JR山手線・東京メトロ南北線・都営三田線)
営業時間:12:00-18:00 水曜定休
電話番号:03-6721-9624(営業時間内)京都『aeru gojo』
〒600-8427京都府京都市下京区松原通室町東入玉津島町298
五条駅・四条駅 徒歩5分(地下鉄烏丸線)|烏丸駅 徒歩7分(阪急京都線)
烏丸松原 徒歩2分(市営バス)
営業時間:10:00-17:00 火曜・水曜定休
電話番号:075-371-3905(営業時間内)