展覧会「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」
英国暮らしの長かった同じマンションのHさんを誘って、「アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで」という展覧会を、そごう美術館へ見にいきました。
19世紀後半にイギリスで起こったアーツ・アンド・クラフト運動の中心人物だったウイリアム・モリスが好きな私。
阿蘇の家のベッドカバーは、モリスのデザインした柳のモチーフ(Willow Branches)で、とても気に入っています。
展示品は、テキスタイル、家具、食器、タイル、宝飾品、本など多岐にわたり、どの作品も手仕事の素晴らしさを余すところなく伝えていました。
ティファニーやリバティなど、現在まで続くブランドもこの運動の伝統を受け継いでいるということも知りました。
モリスの作ったリバティ商会は、商売としても成功を収めたのですが、一般大衆の美的な趣味を向上させたという点で、とても功績が大きいと、展覧会の説明に書いてありました。
ティファニーも家の中に美しい品をおきたいという需要に応えて、広範な家庭用品を提供したそうです。
ケアリングデザインが目指しているところも、暮らしの中に美しさを持ち込むことで、暮らしを豊かにしたいと考えているわけです。
好きなもののチカラ
このところで 出かけっぱなしでいささかダウン気味だったのですが、この展覧会を見た後に、おいしいお寿司のランチを食べて帰ってきたら元気になっていました。
やっぱり好きなものを見るって効果があるんだなぁと再認識しました。
私は、古いものが好きです。
手仕事と時が刻まれているからです。これは祖母の影響が大きいかなと思っています。
祖母は古い洋館に住んでいました。亡くなった叔母は、ディズニーランドのお化け屋敷にそっくりだと言っていました。
小さい頃は、毎週のように祖母の家に遊びに行っていました。
祖母の残したものをいくつか持っていますが、ハサミやバターナイフなど、装飾的なものです。
ハサミとしてはもう用をなさないのだけれど、テーブルの上に飾ってあります。
なかなか断捨離ができない私。
親の家の片付けに、1年半の歳月と多額の費用をかけた経験から、自分も何とかしなければと思いながらも、好きなものに囲まれている今の暮らしの心地良さは捨てきれません!
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