広いトイレはぜいたく?【50代リフォーム⑥】

せっかくトイレをリフォームするなら、便器や壁紙の変更にとどまるのではなく、便利な位置にあるかどうか、広さは十分かどうか、根本から見直すところからはじめたいものです。

トイレや浴室などの水廻りを移動することは難しいと考えられているかもしれませんが、一戸建てならまず問題なく新しくつくったり、移動したりすることができます。しかし、集合住宅の場合は特別な知識が必要になりますから、専門家に相談してみるとよいでしょう。

たとえば、少し築年数のたった家だと、浴室とトイレを離して設計されているものはめずらしくありません。来客が使いやすいよう、トイレが玄関近くにあるプランも多くみられます。

でも暮らす人にとっては、お風呂に入る前に離れたところのトイレまで行くのはおっくうです。たかが家の中とはいえ、浴室の近くにトイレを移動させるか新設することで、生活動線が整理されてずっと快適になります。

また、トイレと洗面・脱衣室が隣り合っている間取りなら、壁を取り払ってひとつにまとめて、空間にゆとりを持たせることができます。

おすすめしたいのは、寝室内か寝室の傍らに、専用のトイレをつくることです。年齢とともにトイレが近くなりますが、寒い冬の夜に冷え込む廊下に出ずに用を足せると、脳梗塞や心筋梗塞などの予防にもなりますし、なにより快適です。

最近では設置スペースが小さく、防臭・消音で洒落たデザインの便器も出ていますので、トイレを寝室に隣接させる上での問題はありません。

広いトイレでも将来手すりを設置できるように、便器は片側に寄せておくとよいです。広いスペースは、車いすや介助スペースとして利用できます。

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
写真撮影:大戸英二
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