『須藤玲子:NUNOの布づくり』水戸で開催

CDEの講師としてもご協力いただいているテキスタイルデザイナーの須藤玲子さんの大規模個展『須藤玲子:NUNOの布づくり』が、2024年2月17日(土)より茨城県の水戸芸術館現代美術ギャラリーにて開催されます。

展示風景:「須藤玲子:NUNOの布づくり」 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館、2023 撮影:林雅之

 

本展は、2019年に香港のCHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)で企画・開催され、その後イングランド、スコットランド、スイス巡回を経て、国内では丸亀市猪熊弦一郎現代美術館に続き、このたび開催されるものです。

展覧会では、須藤玲子さんが日本各地の職人・工場と協働で取り組んできた布づくりについて、普段は見ることのできないその舞台裏を、豊富な資料や齋藤精一(パノラマティクス主宰)のアーティスティック・ディレクションによるマルチメディア・インスタレーションで展観します。

展示風景:「MAKING NUNO: Japanese Textile Innovation from Sudo Reiko」 Japan House London、2021(C)Japan House London

 

完成したテキスタイルに留まらず、デザインの源泉や制作過程からテキスタイルデザインに注目する画期的な展覧会です。テキスタイルの生産工程や開発プロセスを豊富な資料で詳らかにし、NUNOのテキスタイルデザインの全貌に迫ります。アイデアの着想源から原材料やドローイング、製作サンプル、協働する工場や職人との試行錯誤や生産の過程まで、普段見ることのできない布づくりの舞台裏を一挙公開します。齋藤精一のアーティスティック・ディレクションによる、工場での生産の様子を再現したインスタレーションは、「布づくり」のプロセスをハイライトし、臨場感をもって伝えます。

展示風景:「Sudo Reiko: Making NUNO Textiles」 CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong、2019-2020 (C)CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong

また水戸では新たに水戸藩ゆかりの「水戸黒」を用いた「こいのぼり」、磯崎新設計による美術館を象徴するタワー建築をモチーフとした新作テキスタイルも登場します。世界各地で好評を博した本展をこの機会にぜひご覧ください。

須藤玲子&アドリアン・ガルデール《こいのぼり》2008/2019(部分) 展示風景:「Sudo Reiko: Making NUNO Textiles」 CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong、2019-2020 (C)CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong

 

展覧会名: 須藤玲子:NUNO の布づくり
会  期: 2024 年 2 月 17 日(土)~ 5 月 6 日(月・振休)
開場時間: 10:00~18:00(入場は 17:30 まで)
会  場: 水戸芸術館現代美術ギャラリー、広場(茨城県水戸市五軒町1-6-8)
休館日: 月曜日 ※祝日の場合は翌火曜日
入場料: 一般 900 円、団体(20 名以上)700 円

高校生以下/70 歳以上、障害者手帳などをお持ちの方と付き添いの方1名は無料

※学生証、年齢のわかる身分証明書が必要です
◎一年間有効フリーパス →「年間パス」2,000円

◎学生とシニアのための特別割引デー「First Friday」
学生証をお持ちの方と65 歳~ 69 歳の方は、毎月第一金曜日(3 月1 日、4 月5 日、5 月3 日)100 円
お問合せ: Tel. 029-227-8111 https://www.arttowermito.or.jp

主催: 公益財団法人水戸市芸術振興財団
企画協力: CHAT(Centre for Heritage, Arts and Textile)Hong Kong、Japan House London
後援: 株式会社アダストリア
協賛: 木内酒造株式会社
協力: サントリーホールディングス株式会社
企画: 高橋瑞木(CHAT 館長兼チーフキュレーター)
会場構成: たしろまさふみ
アーティスティック・ディレクション: 齋藤精一(パノラマティクス主宰)
企画担当: 後藤桜子(水戸芸術館現代美術センター学芸員)

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