車いすについて【50代リフォーム:78】

車いすは、スペースに関しての制約が大きいため、「車いすに対応できる住宅」があれば、車いすだけでなく、その前の段階の方にも十分に対応でき、介助もしやすくいものです。

車いすの大きさや必要なスペースを知ることで、将来への備えがしやすくなります。

●車いすの種類

・既製品か特注品か
病院で使っている車いすやレンタルする場合は、既製品。長期にわたって使用する場合は、特注品となるケースが多く、特注品は個別性が高くなります。

・自走式か介助用か
乗る人が自分で操作する「自走車いす」は、後方に大車輪があり、前方にキャスターがついています。
「介助用車いす」は、車輪の外側に操作に必要なハンドリムがなく、タイヤも小さくなっています。その他、片側に麻痺のある場合に使う「片手で操作できるタイプ」や、長時間身体を支えることができない場合に使う「頭まで支えられるリクライニングタイプ」などもあります。

タイヤを進ませるための部品「ハンドリム」がついた「自走車いす」の方が、幅が4㎝程度広いため、「自走」を基準にスペースを考えておくとよいでしょう。

「吹上の家」の玄関収納スペース

・手動か電動か
自分で車いすを操作したいが、力が入らなかったり、腕などに障がいがあったりして、「手動車いす」が操作しにくい場合などは、「電動車いす」が使われます。室内では「手動」を、屋外では「電動」を使用するケースもあります。使い分ける場合は、一方の車いすの収納スペースを確保します。

「電動車いす」は、「手動」に比べて重いので、あらかじめ「電動車いす」を使うことがわかっているスペースには、耐久性の高い床材、たとえば屋外や店舗などに使われる材料を選ぶとよいでしょう。「車いす」が壁や建具を傷つける可能性が高いので、取り替えが簡単にできるか、衝撃に強い材料を使用します。

また、「電動車いす」には、充電時に車いすを置くスペースと充電用のコンセントが必要です。

・折り畳みできるか否か
「手動車いす」は、半分程度の厚さに折りたためるものが多くあります。折りたためるタイプは、収納スペースが少なくて済みます。車いすを自動車に積んで出かける場合も、トランクに納まりやすいので便利です。

・車いすの標準寸法
車いすの寸法は、日本産業規格(JIS)[旧・日本工業規格]で規定されています。「手動車いす」の場合、全長1200㎜以下、全幅700㎜以下、全高1200㎜以下となっています。以下に「手動車いす」の一般的な寸法を図で示しました。

・回転のスペース
車いすを回転させるためには、最低でも直径140〜150㎝のスペースが必要です。

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO@AID /amanaimages
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