玄関は我が家の顔【50代リフォーム:73】

玄関はその家の顔です。訪ねてきた人は、玄関に入った瞬間に受ける印象から、その家庭の趣味、センスはもちろん、場合によっては人柄まで感じ取ってしまいます。それほど玄関の与える印象は大きいのです。

50年の人生の集大成として、玄関で自分らしさや我が家らしさを表現してはいかがでしょうか。

玄関を、我が家らしさを表現する空間にするためには、土台づくりとして手を付けるべきは、まず「明るさ」と「収納」です。

我が家の印象を左右する空間ですから、「明るさ」にはぜひともこだわりたいものです。玄関が明るいと、ゲストも、招き入れる側も、明るい気分になります。方角やつくりを理由にあきらめることはありません。一戸建てなら、構造次第で窓をつくることができます。壁面にはガラスブロックを入れられますし、ガラス入りのドアに替えても印象は変わります。トップライトを取り付けたり、照明による工夫も可能です。

収納力も玄関の印象を大きく左右します。たたきのスペースが多少狭くなっても、収納を設けて、靴、ゴルフバッグ、ショッピングカートなど、玄関に溢れがちな物をすべて収められるとすっきりします。また、物につまづいたり踏みつけてしまったりすることなく安全に出入りできるようにもなります。

物をすべて収納に納めてしまい、明るさを取り入れた空間が整ったら、それを真っ白なキャンバスに見立てましょう。好きな絵を飾る、趣味のフラワーアレンジメントを生けるなど、自在にあなたの絵を描いてください。

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©daj /amanaimages
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