リビングでどんなくつろぎ方をしますか—Stay Comfortable【50代リフォーム:63】

リビングは、家族の集まる一家だんらんの場所。テレビの前のソファで家族揃って夕食後のひとときを過ごすというのが、かつてのリビングの定番風景でしたが、現代では皆が忙しくて家族が揃う機会も少なくなってきました。

Stay homeのいま、家族同士・夫婦同士で向き合う時間が増えたことにより、リビングの在り方や居心地の良さについても、さまざまな気づきが生まれてきたのではないでしょうか?

50代リフォームでは、そろそろ夫婦2人きりになった状態でのリビングのくつろぎ方をイメージした方がよさそうです。ひたすら突っ走ってきた生活が一区切りつき、ホッとできる心地よい空間と時間を持てるステージに入ってきた訳です。常に家族優先だった部屋の使い方も、もう形式やスタイルに縛られることはありません。どんなリビングの使い方をしたいのかを考えて、自分流のやり方でご自分たちの資金力に見合ったプランを立ててみてください。

たとえば、ゆったりとお酒のグラスを傾ける時間を持ちたい、プロジェクターと大型スクリーンで映画を観る、ペットとの時間を満喫する、低床スタイルでくつろぐ、友人を招いてお茶を点てる、ただ静かに音楽が流れるなかで夫婦それぞれが本を読む、などなど。

最近では、新型コロナウイルスのために人と会えなくなったことがきっかけとなり、PCやタブレットで「オンライン飲み会」や「オンライン家族会」をする方々が急増しています。外出制限中のイタリア・トリノにお住まいの西村清佳さんの記事を以前ご紹介しましたが、彼女もオンラインで家族ディナーを楽しんでいるとありました。遠く離れた家族や友人とネットでつなげてお喋りすることは、この事態が収束したあともずっと続く習慣になりそうです。とすると、リビングで「オンライン会」を楽しみやすい環境や画面映りの良いインテリアも欲しくなってきますね。

どんな部屋にしたいかではなく、どんな使い方をするのかを考えると、「こんな使い方をするからこんなイメージで」と、プランが具体的に発展していくはず。他人の真似や既製品ではない、自分流の空間を実現することができます。

雑誌を見たりショールームを見たり、実際リフォームされたお宅を見たりして参考にするといいでしょう。ただし、いいところをアレコレ盛り込みすぎてバランスが悪くならないように注意してください。

#StayHomeStayComfortable

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©fun house /amanaimages
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