給排水は大丈夫ですか【50代リフォーム:52】

二世帯住宅にする場合、あるいは2階以上に浴室やトイレを増設する場合、水道管の径を確認する必要があります。

たとえば、2階に新しくトイレをつくることを計画しても、タンクレス便器は水圧が足りず設置できなかったりするケースがあります。

戸建ての場合、水圧不足の問題自体は、水道管の径を太いものに替えることで解決できます。しかし水道管を太くする工事は、工事費がかかる上、場所によっては水道負担料金を支払う必要も出てきます。変更が必要な場合は予算を組み込まなくてはなりません。

さらに、古い鉄管は脆くなっていて、将来破裂することも考えられます。その場合はまた余分な費用がかかってしまいます。自分の家の配管がどうなっているかは、水道局に問い合わせれば教えてくれます。

集合住宅の場合、リフォームが原因で下の階に水漏れを起こしたりするケースもあるので、特に注意が必要です。築年数や共用の給排水管のメンテナンス状況など、調べのつくことに関しては、できるだけ管理会社に問い合わせて施工業者に情報を提供し、今回のリフォーム時にやっておいた方がよい工事を併せて行うことが、結局は得策になります。また、排水をする場合の水勾配がとれるかとれないかで、水廻りの位置に制約がでてきます。

納得のリフォーム・プランができあがったのに、電力や水の問題で費用が余計にかかり、計画の変更を余儀なくされることもありますので事前チェックが大切です。

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©AID /amanaimages
この記事をSNSでシェアする

関連記事