『蝶の眠り』

2018年に公開された映画『蝶の眠り』では、建築家・阿部勤氏の邸宅「中心のある家」が、中山美穂扮する主人公・涼子の住まいとして劇中で印象的に使われています。

人気女性小説家・涼子(中山美穂)と韓国人の留学生チャネ(キム・ジェウク)が、小説の執筆作業や読書をするのが、『中心のある家』のさまざまな空間です。

©2017 SIGLO,KING RECORDS,ZOA FILMS

外光溢れる窓際、夜の書斎、木陰を生み出す玄関の三角スペース、積み重なった本のある階段、家の中心から見える庭の緑の風景。

『中心のある家』で描かれていた空間が、映画の物語の進行と共に現れ、観客は映画の物語体験とともに、『中心のある家』体験もできます。『中心のある家』ファンの方にはおすすめの映画。

物語は、遺伝性アルツハイマーが進行していく主人公の葛藤を描いたもの。アルツハイマーという病いを受け入れて、主人公が最期に遺そうとしたものは? 自分たちが、最期のときをいかに受け入れて、何を遺せるのかついて深く考えさせられます。

物語の最後に、“偶然の図書館”として生まれ変わる住まいの書棚の美しさは素晴らしいものでした。街にこんな素敵な図書館空間があったら、豊かな読書になりそうです。

映画公開は終わってしまいましたが、ブルーレイ/DVDで見ることができます。『中心のある家』ファンの方にも、アルツハイマーを考える方にもぜひ見ていただきたい作品です。

 

©2017 SIGLO,KING RECORDS,ZOA FILMS

 

映画『蝶の眠り』公式サイト

監督:チョン・ジェウン
出演:中山美穂、キム・ジェウク
製作年:2017年
製作国:日本・韓国合作
配給:KADOKAWA
上映時間:112分
ブルーレイDVD販売中(キングレコード株式会社)
©2017 SIGLO,KING RECORDS,ZOA FILMS

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