ケアリングデザインは、企業との共同研究、超高齢社会のくらしの知識とデザイン手法を総合的に学び修得するプログラム「Caring Design Expert」の提供、オンラインセミナー「100年人生くらしのデザイン」、独自取材の動画や記事公開など、毎年さまざまなかたちでGood Over 50’sの住まいを考えるプロジェクトに取り組んでいます。
今年2024年度は、日本財団の助成プログラム支援を受けて、「在宅で自立を支える、シニア期の住まい・暮らし方に関する調査研究」プロジェクトをスタートしました。
今回はそのプロジェクトの内容をご紹介します。
「在宅で自立を支える、シニア期の住まい・暮らし方に関する調査研究」プロジェクトとは?
超高齢社会でシニアが自宅で自立して暮らすためには、心身ともに安全で良質な住まいが必要です。
しかし「心身ともに安全で良質な住まい」とは、具体的にどういうものなのでしょうか?
私たちは、本プロジェクトで、「住まいの事例取材」と「データ調査」の両面から「心身ともに安全で良質な住まい」について深く考察していくことにしました。
事例では、人生100年時代のロールモデルとなるような、心身共に自立して暮らしている方々にお話を伺い、多様な観点から「心身の自立度」と「住まい・暮らし方」の関係性を浮き彫りにします。
データ調査では、「住まいの実情と意識」と「 『自立』につながる習慣や行動」に関するアンケートを実施。
自立度の高いシニアに共通する住まい(暮らし方)の特徴や、住まいが自立に与える影響を明らかにしていく予定です。
プロジェクトの成果は、2025年春にシンポジウムやHPを通じて公開予定です。ご期待ください。
社会や人々に“在宅自立意識”を広く浸透させたい
ケアリングデザインは、本プロジェクトを通して、シニアの人々に対して “在宅自立意識”を広く浸透させ、シニア期の健康と自立をサポートする住まいの考え方、重要性を、社会やケアサービス・住宅関連企業、一般の人々に広く訴求したいと考えています。
シニア期の住まいの重要性が、もっと社会に浸透すれば、シニアの一人ひとりが、住まいを能動的に計画し、社会のサポート体勢が整い、健康寿命を伸ばすことにもつながるはずです。
それは何より、自分らしく自立して幸福に暮らす人々を増やすことに他なりません。
※本プロジェクトは、日本財団の助成プログラムの支援を受けて実施いたします。