腰かけてする洗面は…【50代リフォーム:72】

昔ながらの鏡台に替わって、お化粧や髪のセットは洗面台で行うものとなっています。洗面化粧台の種類も豊富になり、好みに合わせていろいろ組み合わせることができます。

まずは洗面器の種類を選ぶ訳ですが、洗面室で洗髪をするかどうかがひとつのポイントです。いままで入浴時に洗髪をする習慣の方にも、加齢対応として洗髪用洗面器がおすすめです。体調のよくないとき、昼間の洗髪などに便利です。カウンターのあるタイプがよいでしょう。

せっかくリフォームするのなら、洗面器の前に腰かけられるように考えてはいかがでしょうか。万一、車いすを使うようになっても使えます。そのためには、排水管が邪魔にならない形式や位置にしておくことが必要です。鏡の高さは腰かけても顔が見えるよう、床から90㎝くらいまで下げておきます。

照明も大切なポイント。真上からの光は顔に陰影ができ、お化粧やひげそりがしにくいものです。できれば一方向からの光だけでなく、鏡の両サイドにつけたり、鏡の上部に壁付けの細長い照明をつけるとよいでしょう。光の色についても、LEDの昼白色の白い光と、電球色の赤い光を混ぜ合わせると顔色がよく見えます。

電化製品を多く使うスペースなので、コンセントを多めにつける、換気扇をつける、また高齢期対応として手すりを取り付けておく、などが考えられます。その際、いっそのことタオル掛けはやめて、手すりでタオル掛けも代用してしまってもいいと思います。

コルピネンの「手すり付き洗面カウンター Gaius Mini」も機能的な美しいデザインでおすすめです。

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO© a_collection/amanaimages
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