電気容量は十分ですか?【50代リフォーム⑲】

リビングや洗面室に床暖房を入れたい、キッチンのコンロは安全性を考えてIHヒーターにしたい、食器洗浄機も入れたい…。

住まいの快適性を追求しようとすると、電気を使うものが際限なく増えていきます。しかもエアコンやパソコンなど、家で使う電化製品は、年々多くなっています。

ところで、あなたの家の電気容量は、現在何アンペアですか? 現在の電気容量で足りていますか?

戸建ての場合は、電力会社に申し込めば、電気容量を上げることができます。

住宅への電気供給方式には2通りあります。

ひとつは、ごく一般的な単相2線式。
もうひとつが、200Vの単相3線式というものです。単相3線式の方が、少ない電気容量で送電できるので経済的メリットがあります。リフォームによる電気容量の増加や、将来エレベーターなどをつける可能性に備えて、電気容量を増やす用意もしておけば安心です。

集合住宅では、建物全体で電気容量が決まっていますので、容量を上げることが難しい場合があります。管理組合や電力会社に問い合わせてください。特に、築30年以上の集合住宅では各戸の電気容量が30アンペア程度と少ないところが多いので、オール電化には問題がある場合もあります。

電気容量が増やせない場合には、たとえば床暖房は代案としてガスを利用することもできます。

 

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO©SOURCENEXT CORPORATION /amanaimages
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