情報を上手に集めて、想いを伝える【50代リフォーム⑯】

どんな雰囲気の住まいにリフォームしたいのかを人に伝えるのは、なかなか難しいものです。ときには、言葉よりもスケッチや写真の方が具体的で伝わりやすいこともあります。

ハウスメーカーのモデル住宅、住宅雑誌やリフォーム雑誌、リフォーム会社や設計事務所のホームページ、インテリアや設備のショールームなど、住宅に関する情報はいたる所に溢れています。そうした情報を上手に取り入れて、リフォームに役立ててみましょう。

第一段階では、そんな情報の中から、自分が描いているイメージに近い空間の写真が目に入ったら、とりあえず切り抜きます。また、気に入った設備機器や建材のパンフレットもスクラップして、ファイルにしましょう。集めたものを眺めることで、自分の好きな空間や設備機器のデザインの傾向がはっきりしてきます。

第2段階では、集めた空間写真の中からリフォームを考えている現在の住まいに照らして、建物の構造や広さなどが比較的近いものや、設置出来そうな設備機器をピックアップします。無論、システムキッチンや浴槽など、値が張る製品は価格もチェックしておきます。

こうして集めた自分ならではの情報があれば、業者にリフォームを依頼するとき、イメージが具体的に伝わり、相談もスムーズに進みます。テレビのコマーシャルや雑誌の広告まで目を向けると、世の中は情報が氾濫しています。くれぐれも過剰宣伝の情報に惑わされないように、自分の感性を信じてスクラップしましょう。

 

 

吉田紗栄子、寺林成子著『50代リフォーム 素敵に自分流』(財団法人 経済調査会)より
PHOTO© etranger/a.collectionRF /amanaimages
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