清々しい! 施設への朝の訪問診療

平成26年4月からの医療保険改革では、外来診療には大きな影響は少ないものでした。しかし在宅医療に携わっているものには大きな影響がありました。これは同一建物内への訪問診療への報酬の大幅減算です。

振り返れば、以前は同一建物は一軒の家とみなすという考えから、100人いても一人しか訪問診療料は算定できませんでした。しかし、ある年から全員の算定ができるようになったのです。これには暑い中、寒い中も1件1件訪問診療していたものからすると優遇され過ぎであり、社会保険庁へ確認の電話を入れたほどです。そのため、今回の大幅減算も個人的には納得です。それ目当てで100名規模の有料老人ホームの一角に開業したような診療所では、経営が成り立たなくなるケースも予想されますが・・。やはり、訪問診療も基本に立ち返る良い機会であったと思います。

このような厳しい改訂でしたが、厚生労働省は同一建物でも、毎日一部屋への訪問であれば、従来通りの算定を認めてくれました。幸い私が回っている施設は18名程度の小さな施設が多いので毎日の訪問診療が可能です。しかし昼間の訪問件数には限界がありますので、月曜日から金曜日まで毎朝7時に訪問することにしました。実はこれがとても良いのです。朝は清々しく、夜勤明けのスタッフともコミュニケーションが取れます。また昼間とは違った患者さんの一面も見ることができます。患者さんも、とても喜んでくれているようです。考えてみれば、病院勤務しているときは病棟に顔を出してから外来に入ったものでした。そのため訪問診療対象以外の方も体調を崩している方にも対応が可能です。このことは、ご家族への安心感にもつながります。

我々は、2年毎の厚生労働省の改革の踊らされているのが実情です。目先の利益のために在宅医療に携わっていたクリニックのなかには、これを機に撤退する診療所もあるようです。しかし工夫次第で改訂をきっかけに、今まで以上の良質な医療が提供できることもあるのです。こんなクリニックの方針に、ついてきてくださる、受付・看護婦、そして橋本先生には深く感謝します。

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